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産近甲龍の総合型選抜。4校で、専願の範囲も小論文の有無も配点の公開ぶりも違う

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京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学の総合型選抜を1枚で比べます。京産大は1次選考が7通り、近大は専願が看護学部だけ、甲南は配点が全部公開、龍谷は最大枠が全12学部のスポーツ・文化活動選抜。評定の条件、小論文の形、配点が公開されているかを表で並べ、各大学の詳しい記事へつなぎます。

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産近甲龍の総合型選抜は、4校で設計がまったく違います。専願の範囲、小論文の有無、配点を公開しているかどうか——どれも一致しません。

この記事は、4校を1枚で比べて、自分がどこを受けられるかを決めるためのものです。それぞれの中身は、大学ごとの記事にまとめました。

必ず志望大学・学部の最新の入学試験要項で確認してください。日程・実施学部・選考方法は年度によって変わります。この記事は2027年度の各大学の入学試験要項によります。2026年10月4日に確認しました。

実施の幅と募集人員

京都産業大学 近畿大学 甲南大学 龍谷大学
実施 10学部+1学環 13学部+短大 4区分(AO型3方式+教科科目型は全学部) 6方式(スポーツ・文化活動選抜は全12学部)
募集人員 約222名 約356名 AO型 約34名+若干名/教科科目型257名 325名+若干名
実施していない学部 — 建築・薬・医 — —

4校とも、ほぼ全学部に入口があります。ただし龍谷大学の経済・経営・法学部は、総合型選抜ではスポーツ活動選抜/文化・芸術・社会活動選抜でしか募集していません。

専願か、併願できるか

専願の範囲
京都産業大学 専願の規定なし(要項に「専願」という語が出てこない)。ただし学部をまたぐ併願は不可。他制度とは日程が重ならなければ併願可
近畿大学 看護学部だけ専願。他は他制度と併願可
甲南大学 4区分とも専願ではない。他大学と併願可
龍谷大学 スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜は専願制

専願の縛りがいちばん緩いのは甲南大学です。4区分とも専願ではなく、しかもAO型の1次発表(9/25)を見てから教科科目型に出願できます(10/1〜13)。大学自身が二重出願を前提にしていて、検定料の返還条件にもそれが書かれています。

近畿大学の看護学部だけが突出して厳しいです。専願に加えて、現役限定・一括手続のみ・学費の返還なし・「原則として入学辞退は認められません」。

評定を見るか

評定の条件
京都産業大学 現代社会学部のBタイプだけ3.5以上。Aタイプにも他学部にも下限なし
近畿大学 学部・方式による
甲南大学 AO型は経営学部3.6以上/グローバル教養学環3.5以上のみ。マネジメント創造学部は要件なし。教科科目型は評定が50点に換算される(下限はない)
龍谷大学 学部による(社会学部4.0以上、心理学部4.0+英語資格など)。ただし社会学部は評定・英語資格・数検2級以上のいずれか

評定が足りない人には、京都産業大学がいちばん開いています。評定の下限があるのは1学部の1タイプだけです。

甲南大学の教科科目型は変わった扱いで、下限はないかわりに全体の学習成績の状況を10倍して50点にします。評定3.9なら39点、3.2なら32点。足切りではなく点数です。

小論文はあるか、どんな形か

小論文
京都産業大学 法学部90分(要約400字+論拠200字×2+意見400字=約1,400字)、外国語学部60分。経営は資料型の論述60分、経済・国際関係・文化は模擬講義のあとの記述式テスト60分
近畿大学 学部ごとに別物。看護800〜1,000字、経営は要約300字+用語指定の意見700字、経済は図表3点で1,000字以内、文化・歴史は英文和訳+800字、国際は日本語400字+英語250語
甲南大学 AO型は知能情報学部の1枠だけ(60分・教科「情報」を含む)。個性重視方式はグループワーク(資料の読解と記述を含む)
龍谷大学 6方式のうち5方式にあり。心理学部は課題論文90分(資料型1,000字)、社会学部は60分で200字+200字+1,000字、スポーツ・文化活動選抜は全12学部で60分

書く量がいちばん多いのは、京都産業大学の法学部(90分・約1,400字)と龍谷大学の社会学部(60分・最大1,400字)です。

龍谷大学は、90分の心理学部より60分の社会学部のほうが書く量が多いという逆転が起きています。心理学部は資料(表)を読む時間に90分が要るからです。

近畿大学は、同じ大学の中で形が最も開いています。英文和訳が入る学部、日本語と英語を1枚で書かせる学部、課題文なしで知識を問う学部が並びます。

配点が公開されているか

配点
甲南大学 教科科目型は全部公開(調査書50点、志望理由書15か30点、満点265〜480点)。合格最低点も全学部・全方式で公表。AO型3方式は非公表
京都産業大学 要項にはなし。ただし問題用紙に刷られている(国際関係学部は100点中80点が要約)
近畿大学 全学部で非公表
龍谷大学 完全に非公表(要項に「配点」「満点」の語が1件もない)

甲南大学がいちばん情報を出しています。合格最低点まで公表されていて、しかも「※合格最低点には、調査書・志望理由書の得点も含まれています」という注記つきです。

京都産業大学は要項には書かないが、問題用紙には刷るという変わった形です。国際関係学部の記述式テストは、タイトル10点・要約80点・自分の考え10点。この大学は「読んでまとめる力」に配点が寄っています。

過去問

公開状況
龍谷大学 7年分(2020〜2026年度)。課題文は削除、設問文と出典は読める
近畿大学 公開あり。課題文・図表・英文本文は黒塗り、設問文と出典は読める
京都産業大学 前年度1年分のみ。ただし配点が刷られている
甲南大学 2026年度分のみ(2025年度は著作権の関係で非公開)

それぞれの「ここだけ」

京都産業大学——1次選考が7通りあります。小論文90分/資料型の論述60分/模擬講義+記述式テスト/講義+レポート/筆記+模擬講義+レポート/作品とソースコードの審査/書類+自己アピール動画。同じ日・同じキャンパスで、学部ごとに別の試験が走ります。検定料も1次15,000円+2次20,000円の2段階で、2次の出願は受験料の納入をもって完了します。

近畿大学——法学部Bは、プルードン『所有とは何か』(講談社学術文庫)を自費で入手して読み、1,600字程度で論じます。2027年度が初実施なので過去問もありません。理工学部(女子選抜方式)は合格者全員が入学金免除(25万円)で、全5学科・コースで小論文を課しますが、時間も字数も要項に書かれていません。

甲南大学——探究活動評価方式のレポートが6項目のフォームになっていて、研究背景350〜500字・目的125字以内・結果300〜500字と、論文の型がそのまま指定されています。目的の欄には「本研究では、〜することを目的として研究(調査)を行った。」という文型まで書かれています。

龍谷大学——入試結果が57種目の部活別に公表されています(吹奏楽32人志願→21人合格、硬式野球19→15など)。自分の部活で何人出して何人通ったかが分かる大学は、ほとんどありません。

どう選ぶか

  • 評定が足りない → 京都産業大学(下限があるのは1学部の1タイプだけ)
  • 専願にしたくない → 甲南大学(4区分とも専願でない。AO型に落ちてから教科科目型に出せる)
  • 配点を見てから決めたい → 甲南大学(教科科目型は合格最低点まで公開)、京都産業大学(問題用紙に配点)
  • 部活の実績がある → 龍谷大学(スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜174名。種目別の実績が読める)
  • 探究活動をやってきた → 甲南大学(探究活動評価方式は志願者1〜3人で1次はほぼ全員通過)、京都産業大学
  • 英語で勝負したい → 近畿大学 国際学部(日本語400字+英語250語)、龍谷大学 英語型(1次の脱落者が2年連続ゼロ)
  • 理系の女子 → 近畿大学 理工学部(女子選抜方式。入学金免除)、甲南大学 女子特別推薦方式(2方式を面接1回で併願できる)

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

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