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日東駒専の総合型選抜。4校を並べると、実施の幅も評定も併願の可否も違う

約9分で読めます

日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の総合型選抜を1枚で比べます。日大は14学部で約1,535名、東洋は評定を見ない3区分、駒澤は配点と過去問を全部公開、専修は5学科のみ。専願か併願か、小論文はいつ書くか、配点や過去問が公開されているかを表で並べ、各大学の詳しい記事へつなぎます。

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「日東駒専の総合型対策」という括りは成立しません。4校で、実施している学部の幅も、評定を見るかどうかも、併願できるかどうかも違います。

この記事は、4校を1枚で比べて、自分がどこを受けられるかを決めるためのものです。それぞれの中身は、大学ごとの記事にまとめました。

必ず志望大学・学部の最新の入学試験要項で確認してください。日程・実施学部・選考方法は年度によって変わります。この記事は2027年度の各大学の入学試験要項によります。2026年10月4日に確認しました。

まず、実施の幅がまったく違う

日本大学 東洋大学 駒澤大学 専修大学
実施の範囲 14学部+短大(医学部・歯学部はなし) 多くの学部・学科 全学部・全学科(総合評価型) 5学科のみ
募集人員 約1,535名 3区分の合計 総合評価型233名+特性評価型103名 67名
受けられない学部 医学部・歯学部 — — 法学部・文学部・人間科学部

専修大学がいちばん狭いです。法学部・文学部・人間科学部には年内の公募型入試が事実上ありません(商学部は総合型ではなく公募制推薦で受けられます)。

駒澤大学は全学部・全学科で実施していて、いちばん門戸が広い設計です。

評定を見るか、見ないか

ここが4校で最も分かれます。

評定の基準 既卒
東洋大学 原則なし(AO型・自己推薦・基礎学力テスト型のすべて) 可
日本大学 学部・学科による(法学部3.5以上、経済学部 探究学習評価型3.7以上、商学部3.3以上など。基準がない学科も多い) 原則可(経済学部 探究学習評価型のみ現役)
駒澤大学 全学科にあり(3.5〜4.0以上。①全体だけ/②全体+得意教科の2ルート) その年度の既卒まで
専修大学 学科による 学科による

評定が足りない人にとって、東洋大学の総合型選抜は現実的な選択肢です。1冊の要項の中に「評定で入る道(学校推薦型選抜)」と「評定を見ない道(総合型選抜)」が並んでいます。

逆に駒澤大学は全学科で評定が条件ですが、①全体だけ/②全体+得意教科1つの2ルートがあり、全体が足りなくても得意教科で出願できる学科が多くあります。

専願か、併願できるか

併願できる枠
日本大学 約184名分(法学部CL方式〈他大学併願型〉15名、文理学部の社会学科3名・情報科学科4名、危機管理学部キャリア型〈併願可〉5名、生産工学部61名+64名、工学部第1期12名、松戸歯学部第3期10名、薬学部15名)
東洋大学 基礎学力テスト型入試のみ(11/29)。AO型推薦入試と自己推薦入試は専願
駒澤大学 なし(総合評価型・特性評価型とも専願)
専修大学 学科による。要項に記載のないものもある

日本大学の併願枠がいちばん広いです。しかも2027年度に法学部の他大学併願型・松戸歯学部第3期・薬学部と広がりました。

東洋大学は、受けた日付で専願か併願かが決まります。10/18・11/22・12/13の入試に出願すると11/29の基礎学力テスト型は受けられず、逆に基礎学力テスト型を受けると12/13の入試には出願できません(10/18で不合格だった場合のみ例外)。学費振替制度も併願可の入試にしか効きません。

駒澤大学は専願のみです。ただし大学の公式Q&Aは、この「専願」を「他大学と併願した場合でも、駒澤大学に合格した場合は必ず入学してください」と説明しています。

一般選抜との両立を考えている人は、総合型選抜と一般入試の両立も読んでから決めてください。

小論文はあるか、いつ書くか

試験場で書く 出願時に書く
日本大学 学部による。芸術学部 文芸学科180分3,200字以内、松戸歯学部60分500〜600字、文理学部 英文学科60分300〜500語の英語エッセイなど 商学部2,500〜3,000字(フィールド調査必須)、経済学部 資格取得型1,350〜1,500字、文理学部 英文学科2,000字程度ほか
東洋大学 自己推薦入試は全学科9:20〜10:20の60分(経済学部第1部を除く)。AO型で小論文があるのは国際観光学科とアスリート型だけ 基礎学力テスト型の事前課題小論文400字(Web出願時に入力)、AO型の学科課題1,200〜4,000字
駒澤大学 総合評価型は全学科10:00〜11:00の60分(医療健康科学部は教科試験) 特性評価型の英米文学科2,000〜2,050字、経済学部800〜1,000字
専修大学 ビジネスデザイン学科60分、異文化コミュニケーション学科60分、ネットワーク情報学部70分(記述式総合問題)、商学部の公募制推薦90分 国際経済学科1,500〜3,000字、異文化コミュニケーション学科700〜850字×2本

東洋大学と駒澤大学は「60分」で統一されていて、準備の的が絞りやすい。日本大学は30分400字から180分3,200字まで8倍開きます。

専修大学は、出願時に書く小論文の設問が要項に全文載っています。課題図書も公開済みなので、夏のうちに読み始められます。

配点と過去問が公開されているか

配点 過去問
駒澤大学 全学科公表(書類50か100+小論文100+面接100) 全学科分の問題を公開(課題文はマスキング、設問文と出典は公開)。学科ごとの評価ポイントも
東洋大学 全学科公表(自己推薦は満点100〜300点、基礎学力テスト型は250〜350点) 2024〜2026年度を学部別に公開(TOYO Web Styleの会員登録が必要)
日本大学 全学部非公表。代わりに最低基準点が各所に明記 文理学部が出題意図を学科別に公開。国際関係学部が過去問を公開。商学部・経済学部は当年度の課題を6月に公表
専修大学 全方式非公表 ネットワーク情報学部が正解例と評価観点を公開。他も一部公開

配点が知りたいなら駒澤と東洋、情報量なら駒澤です。駒澤は「学科が何を見ているか」まで文章で公表しています。

日本大学は配点を出さないかわりに「最低基準点」を明記しています。法学部は「筆記試験が最低基準点を下回る場合は書類選考を行わず不合格」。合計点での逆転が効きにくい設計です。

それぞれの「ここだけ」

日本大学——商学部の事前課題がフィールド調査を必須にしています。地域住民や事業者へのヒアリングを行い、統計データの図表を1つ以上入れて2,500〜3,000字。訪問の日時を保護者に伝える、夜間は実施しないといった安全規定まで要項に書かれています。芸術学部はエントリー制で、検定料を払う前に関門があります。

東洋大学——哲学科のディベート型は、評価項目が4つ公開されています。「対論の精確な聴取能力」「説得的な対話能力」が入っていて、相手の話を聞き取って噛み合う反論をすることが採点対象だと明記されています。東洋思想文化学科には漢文型があります。

駒澤大学——GMS学部B方式は、試験中のネット検索を大学が求めます。「面接員は受験生と同じテーマでネットを検索しています」と書かれています。評定3.2以上だけで出願でき、資格も実績も要りません。

専修大学——異文化コミュニケーション学科は、当日に講義40分を受けてから小論文60分を書きます。課題図書は紙の本なら持ち込めます。商学部の公募制推薦は英検準2級や数検準2級でも出願できます。

日程の目安

出願 試験
専修大学(総合型) 9月1日〜11日 10月10日/10月17日/10月31日
日本大学 学部により9月1日〜(商学部は9/4締切、芸術学部のエントリーは9/1〜9/3) 9月19日(工学部第1期)〜10月31日
駒澤大学(特性評価型) 9月7日〜11日 10月17日
東洋大学(10月実施分) 9月4日ごろ登録開始 10月18日
駒澤大学(総合評価型) 9月21日〜30日 10月18日
東洋大学(基礎学力テスト型) 10月29日〜11月4日 11月29日
専修大学(公募制推薦) 10月26日〜11月6日 11月14日/11月21日

どの大学も9月上旬が出願の山です。そして日本大学の商学部と経済学部は6月に当年度の課題が公表され、専修大学は課題図書を読む時間が要ります。夏休みが勝負になります。

どう選ぶか

  • 評定が足りない → 東洋大学(AO型・自己推薦は評定基準なし、既卒可)
  • 専願にしたくない → 日本大学(併願可が約184名分)、東洋大学の基礎学力テスト型
  • 配点や過去問を見てから決めたい → 駒澤大学
  • 書くことで勝負したい → 日本大学(商学部・経済学部・芸術学部)、専修大学(国際経済・異文化コミュニケーション)
  • 資格を持っている → 専修大学(経営学科は5領域、商学部の公募制推薦は14資格から1つ)、駒澤大学の特性評価型
  • 志望が法学部・文学部・人間科学部 → 専修大学には年内の公募型入試がないので、他の3校を見る

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

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