小論文キャンパス
大学別対策

大東文化・亜細亜・国士舘・拓殖の総合型選抜。4校を並べると、筆記の中身も配点の公開ぶりも違う

約8分で読めます

大東文化大学・亜細亜大学・国士舘大学・拓殖大学の総合型選抜を1枚で比べます。大東文化は7区分で筆記が学科ごとに別物、亜細亜は事前課題が学科ごとに別の課題、国士舘は902名で試験が完全共通、拓殖は小論文という科目がなくマークシート。区分の数、小論文の有無、配点が公開されているかを表で並べ、各大学の詳しい記事へつなぎます。

添削1万枚以上の小論文講師が、直接指導。総合型選抜・学校推薦型選抜の小論文対策に。オンライン個別授業、1回60分・11,000円。授業のご案内を見る

「大東亜帝国」と呼ばれる5校のうち、東海大学と帝京大学は別の記事で扱っています(東海大学、帝京大学・武蔵野大学・神奈川大学)。

この記事は、大東文化大学・亜細亜大学・国士舘大学・拓殖大学の4校を1枚で比べて、自分がどこを受けられるかを決めるためのものです。それぞれの中身は、大学ごとの記事にまとめました。

必ず志望大学・学部の最新の入学試験要項で確認してください。日程・実施学部・選考方法は年度によって変わります。この記事は2027年度の各大学の入学試験要項によります。2026年10月4日に確認しました。

区分の数と規模

大東文化大学 亜細亜大学 国士舘大学 拓殖大学
区分 7区分(前期・中期・後期×通常/育成型+基礎学力テスト型) 6方式 2区分(AO選抜・スポーツ・武道選抜) 6区分(Ⅰ期4方式+Ⅱ期2方式)
規模 前期だけで志願816名 377名+若干名 902名(AO667+スポーツ武道235) 基礎力評価方式だけで250名
実施 全8学部20学科 8学科+ホスピタリティ2方式+6学科 15学科すべて(AO選抜) 5学部15学科すべて

国士舘大学がいちばん大きいです。しかもAO選抜は15学科すべてで実施しています。

亜細亜大学は方式の数が多い代わりに、ホスピタリティ・マネジメント学科だけが別建て(学科課題型・自己推薦型の対象外)になっています。

筆記は何か

筆記の中身
大東文化大学 学科ごとに別物。小論文60分のほか、古文・漢文の基礎確認テスト、書道実技、英文読解の総合問題、情報や英語の基礎学力テスト、グループディスカッション120分。法律学科は筆記なしで出願時に課題論文1,200〜2,000字
亜細亜大学 学科課題型は事前課題(出願時提出・1,000〜1,500字)。スポーツ・文化活動入試の第2次だけ小論文600字60分。ホスピタリティAOはリーディングスキルテスト50分
国士舘大学 全学科共通で小論文600字・60分・100点。AO選抜もスポーツ・武道選抜も同じ
拓殖大学 ★「小論文」という科目がない。基礎国語・基礎英語・基礎数学・簿記・実技(描画表現)のマークシート(各60分100点)

国士舘大学がいちばん準備の的が絞りやすいです。全学科で小論文600字60分と決まっています。

拓殖大学は逆で、書く試験そのものがありません。基礎国語は大問8題・35問程度のマークシートで、漢字・熟語・慣用表現・文学史(近現代のみ)と評論・小説の読解。古文・漢文も出ません。

大東文化大学がいちばんばらけます。志望学科によって、古文なのか漢文なのか英文読解なのか情報なのか書道実技なのかが変わります。

配点が公開されているか

配点
拓殖大学 ★全区分で公開。基礎力評価方式は220点中200点が学科試験。自己推薦方式は書類100点の内訳(評定平均値×5が2本で50点)まで公開
国士舘大学 全学科共通で300点満点(小論文100+面接100+書類審査100)。ただし合格最低点は非公表
亜細亜大学 評価の配分(%)を学科別に公表(学科課題型は事前課題20〜40%・面接40〜50%)。※公表は令和8年度版
大東文化大学 基礎学力テスト型だけ公開(書類審査25点+事前課題の小論文25点+教科)。前期・中期・後期・育成型は非公表

拓殖大学は、出願前に自分の持ち点が計算できます。評定平均値×5という式が公開されているので、評定4.0なら20点と分かります。

亜細亜大学は「どこに重みがあるか」が%で分かります。データサイエンス学科と現代社会学科は事前課題40%、健康スポーツ科学科は20%。同じ学科でも、自己推薦型には事前課題がありません(書類50〜60%+面接40〜50%)。

評定の条件

評定
国士舘大学 ★なし。オープンキャンパス参加の条件もありません。資格・検定は種類も級位・段位も問われません
亜細亜大学 スポーツ・文化活動入試の2.7以上だけ
大東文化大学 学科による(教育3.3以上、社会経済・現代経済は地歴・公民が4.0以上、経営A 3.5以上)。「基準は設けない」学科も多い
拓殖大学 自己推薦方式では評定が点数になる(評定平均値×5が2本で50点)

国士舘大学がいちばん門戸が広いです。ただし証明書類が揃わないと実績が無効になります。「体育祭や合唱コンクールなど学校行事の大会等は(B)に書くこと。(C)に書いた場合は無効」という線引きまで要項にあります。

出願時に書く量

出願時に書くもの
亜細亜大学 学科課題型=事前課題1,000〜1,500字+学修計画800字+将来の計画400字/自己推薦型=自己アピールシート800字+800字+400字。いずれも本人自筆(ワープロ可はデータサイエンス学科の事前課題のみ)
国士舘大学 1,900字超(出願基準証明書2/2の930字+学修計画書264字×3+930字+面接票222字×4)
大東文化大学 自己推薦書1,000〜2,000字(歴史文化が2,000字で最長)。手書き・ワープロ不可。筆記具も指定あり
拓殖大学 プレゼン方式の資料A4 2枚以内(商・政経・外国語・国際)。工学部は枚数指定なし

亜細亜・国士舘・大東文化は、いずれも手書きで1,000字以上を書きます。拓殖大学だけが「書類を書く」より「資料を作る」設計です。

それぞれの「ここだけ」

大東文化大学——奨学金を狙うなら基礎学力テスト型です。桐門の翼奨学金(授業料を原則4年間全額免除)が、2027年度から基礎学力テスト型の合格者からも採用されます(2科目型から10名以内)。しかも2科目型に出願すれば自動的に申請したことになります。一方で、前期〜後期で入学手続すると、奨学金試験を受けられません。

亜細亜大学——事前課題が学科ごとに別の課題です。経営は大学受験産業の新規事業案(自分の受験経験が条件)、現代社会は岩波ジュニア新書の熟読が前提、データサイエンスはGitHubで公開した自作プログラムでもよく、AI使用の有無と「使用した部分とどう指示したか」まで書かせます。

国士舘大学——期が進むほど倍率が上がります(Ⅰ期2.0→Ⅱ期3.0→Ⅲ期3.9→Ⅳ期4.8)。Ⅰ期そのものも1.5→1.8→2.0と3年連続で上がっていて、志願者が22%増えたのに合格者は減っています。面接は書類を受理した順なので、早く出すほど早く終わります。

拓殖大学——プレゼンの課題が学科ごとに要項に全文載っています。政経3学科と国際ビジネスは「報道から選ぶ」形で、ニュースを追う習慣がそのまま準備になります。ただし商学部はPC・タブレット・PowerPointが使えず、原稿の読み上げも不可。工学部は逆に、実物を持参でき、原稿を見ながら話してもかまいません。

専願かどうか

専願の範囲
大東文化大学 区分と学科による(他大学併願可能型と専願型がある)
亜細亜大学 自己推薦型とスポーツ・文化活動入試が専願。学科課題型・女性人材育成型・ホスピタリティ系は併願可
国士舘大学 要項に「専願」の語がない。「試験日が重ならなければ複数の学部学科等を受験できます」
拓殖大学 工学部女子枠だけ専願。他の5区分は他大学と併願可。基礎力評価方式は本学2学科まで併願可

「押さえ」として使えるかどうかにも差があります。亜細亜大学は3月の入学辞退で納入金が返りますが、自己推薦型とスポーツ・文化活動入試は対象外です。

どう選ぶか

  • 評定が足りない → 国士舘大学(評定の基準もオープンキャンパス参加の条件もなし)
  • 小論文で勝負したい → 国士舘大学(全学科600字60分で的が絞れる)、大東文化大学(学科による)
  • 書く試験を避けたい → 拓殖大学(マークシート)、亜細亜大学の自己推薦型(事前課題なし)
  • 配点を見てから決めたい → 拓殖大学(自分の持ち点が計算できる)、亜細亜大学(%で公表)
  • 授業料の免除を狙う → 大東文化大学の基礎学力テスト型(桐門の翼奨学金)、国士舘大学の運動技能優秀奨学生
  • 古文・漢文・書道が得意 → 大東文化大学(日本文B=古文、中国文A=漢文、中国文C・書道=書道実技)
  • 自分の経験を書きたい → 亜細亜大学(経営・経済・現代社会の事前課題は「自分の経験」が条件)
  • ニュースを追っている → 拓殖大学(政経3学科と国際ビジネスのプレゼン課題が「報道から選ぶ」)

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

添削1万枚以上の小論文講師が、直接指導。総合型選抜・学校推薦型選抜の小論文対策に。オンライン個別授業、1回60分・11,000円。授業のご案内を見る

Related

関連記事

← 「大学別対策」の記事一覧へ