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武蔵野美術大学・多摩美術大学・日本体育大学の総合型選抜を比べる。実技を課さない道と、書く課題の正体

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武蔵野美術大学・多摩美術大学・日本体育大学の総合型選抜を2027年度要項で比べました。ムサビは学校推薦型選抜がなく前期14区分のうち実技は1つだけ。多摩美は9区分のうち6区分に90分の小論文。日体大は6方式のうち4方式が配点を公開しています。各大学の詳細は個別記事にまとめています。

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美術系と体育系の総合型選抜は、他の学部系統とは前提が違います。

★実技があると思い込んでいると、準備の方向を間違えます。武蔵野美術大学の[前期]14区分のうちデッサンがあるのは1つだけ。多摩美術大学は9区分のうち4つが実技を課しません。日本体育大学は6方式のうち実技があるのは1方式だけです。

★代わりに「書いて出すもの」と「当日書くもの」が重いです。ムサビの自己推薦調書は最大1,600字、多摩美の小論文は90分、日体大の小論文は60分で600〜800字です。

この記事は3校を★横に並べて違いを見るためのものです。★各大学の詳しい内容は、それぞれの個別記事にまとめています。

必ず最新の学生募集要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法は年度によって変わります。各大学の要項の確認日は個別記事に書いています。

3校を並べる

武蔵野美術大学 多摩美術大学 日本体育大学
★区分の数 ★[前期]14区分(5方式)/[後期]3区分(2方式) ★9区分(うち5区分は選択A/Bあり) ★6方式(アスリート方式は3期)
★募集人員 ★前期186名・後期14名 ★123名 総合型選抜の合計のみ公開、★方式別内訳は非公開
★学校推薦型選抜 ★存在しない ★あり(対象学科は総合型と完全に排他) ★あり(★競技実績の基準はこちら)
★実技を課さない区分 ★[前期]14区分のうち13(デッサンは日本画学科だけ) ★4つ(彫刻の小論文のみ/テキスタイル選択B/メディア芸術選択A/情報デザインコース) ★6方式のうち5(実技は実技方式だけ)
★小論文 ★芸術文化学科だけ(2時間・字数指定なし) ★9区分のうち6区分(90分。テキスタイル選択Aのみ60分) ★学部別選考方式の3学部だけ(60分・600〜800字)
★配点 ★非公開(計96ページで0件) ★非公開(全42ページで0件) ★6方式中4方式で公開(実技400点/基礎学力300点/全学併願・高大連携各200点)
★過去問 ★デジタルパンフレットのみ(総合型選抜の節あり) ★デジタルカタログのみ(総合型選抜専用の節+合格者作品+教員コメント) ★サイトから直接DL。★出題意図・模範回答つき
★専願 ★全区分が専願(誓約書あり) ★専願(誓約書に★保証人の押印) ★全方式が実質専願
★生成AI ★2027年度に新設(前期・後期の冒頭に独立項目) ★記載なし(2年続けて0件。規定は学校推薦型の芸術学科のみ) ★記載なし(総合型67ページ・推薦42ページとも0件)
★検定料 35,000円+990円。★前期は1次不合格で20,000円返還 35,000円+990円 35,000円。★全学併願方式は3つ目以降無料
★会場 ★鷹の台キャンパスのみ ★八王子・上野毛(演劇舞踊デザインは上野毛) ★世田谷キャンパスのみ(★学校推薦型は名古屋・大阪も選べる)

「美大・体育大だから実技」は3校すべてで成り立たない

大学 実技を課さない区分
★武蔵野美術大学 ★[前期]14区分のうちデッサンがあるのは日本画学科だけ。油絵グラフィックアーツ専攻は要項に★「試験当日、実技は一切、課しません。」と明記。★[後期]は3区分のうち2つが3時間の実技で前期と逆転します
★多摩美術大学 ★4つ。彫刻学科(小論文のみを出願時に選択)/テキスタイルデザイン専攻 選択B/メディア芸術コース 選択A/★情報デザインコース(面接のみ)
★日本体育大学 ★6方式のうち実技があるのは実技方式だけ(50m走・メディシンボール投げ・立ち5段跳び・3コーンドリルの4種目)。★武道教育学科だけ出願時に実技試験動画を提出します

★ムサビは工芸工業デザイン学科のワークショップ方式で制作を行いますが、要項に「思考プロセスが評価の対象であり、最終的な制作物はその対象ではありません」と明記されています。

書く課題の分量を並べる

大学・区分 課題 時間 分量
★ムサビ 映像学科/デザイン情報/CI学科 自己推薦調書・学修計画書 事前提出 ★1,600字(2027年度に1,200字から増えた)
★ムサビ 芸術文化学科 自己推薦調書①② 事前提出 ★各800字以内(①は600字から増えた)
★ムサビ 建築学科 自己推薦調書①② 事前提出 ★各600字程度
★ムサビ 空間演出デザイン 自己推薦調書(論文) 事前提出 ★200字以上400字以内
★ムサビ 芸術文化学科 ★小論文 ★2時間 ★字数指定なし
★多摩美 版画・彫刻・工芸・演劇舞踊 小論文 ★90分 ★要項に記載なし(過去問は800字程度)
★多摩美 テキスタイル選択A 小論文A ★60分 過去問は★日本語800〜1,000字/英語400〜500ワード
★多摩美 テキスタイル選択B 小論文B ★90分 過去問は★1,000〜1,200字
★多摩美 全区分 志望理由書 事前提出 ★25マス×40行=1,000字
★日体大 体育・児童スポーツ教育・保健医療 小論文 ★60分 ★要項に記載なし(過去問は600字以上800字以内)
★日体大 全学併願基礎学力方式 ★事前課題 事前提出 ★400字以上500字以内
★日体大 その他の方式 エントリーシート 事前提出 ★字数指定なし(罫線8行×3設問)

★3校とも、当日書く試験の字数が要項に書かれていません。ムサビの小論文、多摩美の小論文、日体大の小論文のいずれも要項に字数の記載がなく、★過去問でしか分かりません(ムサビは過去問でも字数が確認できていません)。

★事前提出の書類は字数が明記されています。ムサビは学科ごとに200〜1,600字、多摩美は1,000字、日体大は400〜500字(全学併願方式のみ)です。

書類はほぼ手書き

大学 手書きかワープロか
★武蔵野美術大学 ★「BもしくはHBの鉛筆または黒のボールペンで記入してください。ワープロ等の使用は認めません」(全学科共通)。★例外は基礎デザイン学科の企画書だけ(手書きでもコンピュータソフトでもよい)。★芸術文化学科だけ鉛筆不可
★多摩美術大学 ★2027年度から履歴書・志望理由書が「手書きまたは電子入力(PC・タブレット等)いずれも可」に変わりました(2026年度は「直筆で記入」)。★誓約書だけは直筆+本人と保証人の押印
★日本体育大学 ★エントリーシート・事前課題は「黒のボールペン(消せるボールペン不可)」で手書き。★プレゼン資料(スポーツマネジメント学部)だけPowerPoint

★多摩美だけ2027年度に電子入力が認められました。ムサビと日体大は手書きのままです。

過去問の公開状況

大学 公開状況
★武蔵野美術大学 ★「入学試験問題集」デジタルパンフレットのみ(2023〜2026年度)。★冊子の配布はありません。★模範解答の公開はうたっていません(参考作品はあり)。同じサイトの「過去の入試問題」は★一般選抜のものなので注意
★多摩美術大学 ★デジタルカタログのみ(PDFの個別ダウンロード不可)。★総合型選抜専用の節があり、合格者の実技作品がフルカラーで載って教員コメントが付いています。★「出題のねらい・採点のポイント」の独立PDFは総合型選抜にはありません
★日本体育大学 ★サイトから直接ダウンロード(ログイン不要)。★出題意図・模範回答つき。★基礎学力方式のサンプル問題も公開。ただし★方式名が3年続けて変わっているので、学科名と出題形式で選ぶ必要があります

★模範回答まで公開しているのは日体大だけです。

要項で課題が事前公表されている

★ムサビと多摩美には、課題が要項に書かれている区分があります。

大学・学科 課題(原文)
★ムサビ 基礎デザイン学科 ★「これまでにない新しい家具をひとつデザインしてください」(A3横2枚。★2027年度に「ペットの巣」から変わりました)
★ムサビ 彫刻学科 ★「今、あなたがいる部屋の中にあるもので『役に立たないもの』あるいは『捨てるもの』から一つを選び、それをモチーフとして制作しなさい。表現方法、素材は自由」(★2026年度と一字一句同じ)
★ムサビ 空間演出デザイン学科 ★「"あなたが投影された空間"を自由に作品として表現しなさい。(抽象/具象は問いません。)」(★2026年度と同一)
★日体大 スポーツマネジメント学部 ★「過去に取り組んだマネジメントの実践または研究とその成果について具体的に説明してください。」(プレゼン7分+質疑4分)

★多摩美の小論文はテーマが当日まで分かりませんが、★過去問の型が完全に固定されています。4区分が「『◯◯』について、あなたの考えを述べなさい。(800字程度)」で、与えられるのは★2語の対比か並置だけです(「版画と技法」「展示場所としての屋外・屋内」「堅さと柔らかさ」「遊びと演劇舞踊」)。

推薦の扱いが3校で全部違う

大学 学校推薦型選抜との境界
★武蔵野美術大学 ★学校推薦型選抜そのものが存在しません。要項Q&Aに★「学校長の推薦書は必要ありません」と明記。★「自己推薦調書」は本人が書く書類で推薦書ではありません
★多摩美術大学 ★対象学科が完全に排他です。要項に「★上記以外の学科・専攻については、『学校推薦型選抜』を行っています。」と明記。★出願期間・試験日・検定料は同一なので日程では見分けられません
★日本体育大学 ★競技実績の数値基準があるのは総合型ではなく学校推薦型スポーツ推薦です(総合型要項67ページで「競技実績」「基準記録」「成績基準」がすべて0件)。★「スポーツ推薦」は競技実績で選びますが学校推薦型選抜です

★日体大のアスリート方式は公募制ではありません。要項に「公募制ではありません」と明記されていて、★各クラブとの事前相談(10月期は2026年9月7日まで)を経ないと出願できません。★対象は57クラブで、★サポート活動の人も出願できます。

★ムサビの工芸工業デザイン学科ワークショップ方式も、第1次選考(Zoomオンライン面接10分)が10月3日・4日で、第1次合格発表〔10月13日〕より前にあります。

生成AIの扱いは1校だけ明文化されている

大学 記載
★武蔵野美術大学 ★2027年度に新設。前期・後期の両方の冒頭に「生成AIに関する取扱い」という独立項目があります。★「語尾や言い回しの一部を変えたり、構成の順序を入れ替える程度の改変も『そのままの利用』に含まれます」と踏み込んで書かれています
★多摩美術大学 ★総合型選抜の要項に2年続けて記載なし。規定があるのは★学校推薦型選抜の芸術学科の事前提出課題だけ(芸術学科は総合型選抜では募集していません)
★日本体育大学 ★記載なし(総合型67ページ・推薦42ページとも0件)。ただし★書類は手書き指定、★自己PR動画・実技試験動画は編集・加工不可と定められています

★「生成AIのルールが美大の標準になりつつある」とは言えません。明文化しているのはムサビだけで、★しかも2027年度からの新設です。

どこから手をつけるか

順番 やること
1 ★志望学科の区分・方式と、実技の有無を要項の表で1行ずつ確認する。3校とも実技を課さない道があり、大学サイトの要約だけでは足りません(多摩美はサイトが旧専攻名のまま、日体大はサイトと要項で会場の記述が食い違っています)
2 ★事前提出の書類の設問文と字数を確認する。ムサビは学科ごとに設問も字数も違い、2027年度に字数が増えた学科が複数あります
3 ★要項で事前公表されている課題を探す。ムサビは3学科、日体大のスポーツマネジメント学部にあります
4 ★過去問を読む。模範回答まであるのは日体大だけ。多摩美は合格者作品と教員コメント、ムサビはデジタルパンフレットだけです
5 ★本番より前に来る締切を洗い出す。ムサビは5つ(うちワークショップ方式は第1次合格発表より前に試験)、多摩美は3つ、日体大はアスリート方式の事前相談が本番の1か月以上前です
6 ★手書きかどうかを確認する。ムサビと日体大は手書き必須、多摩美は2027年度から電子入力も可になりました

まとめ

  • ★3校すべてで「実技がある」は成り立ちません。ムサビは[前期]14区分のうちデッサンが1つだけ、多摩美は実技を課さない道が4つ、日体大は6方式のうち実技が1方式だけです
  • ★武蔵野美術大学には学校推薦型選抜が存在しません(Q&Aに「学校長の推薦書は必要ありません」と明記)
  • ★多摩美術大学は総合型選抜と学校推薦型選抜の対象学科が完全に排他です。★日程・検定料が同一なので日程では見分けられません
  • ★日本体育大学で競技実績の数値基準があるのは学校推薦型スポーツ推薦です。★総合型のアスリート方式は公募制でなく、事前相談を経ないと出願できません
  • ★配点を公開しているのは日体大だけ(6方式中4方式)。ムサビと多摩美は0件です
  • ★当日書く試験の字数は3校とも要項に書かれていません。過去問でしか分かりません(ムサビは過去問でも不明)
  • ★書類はムサビと日体大が手書き必須、多摩美だけ2027年度から電子入力も可になりました
  • ★模範回答まで公開しているのは日体大だけ。多摩美は合格者の実技作品と教員コメント、ムサビはデジタルパンフレットだけです
  • ★生成AIを明文化しているのはムサビだけで、2027年度からの新設です
  • ★本番より前に来る締切が3校すべてにあります。ムサビのワークショップ方式は第1次選考(Zoomオンライン面接)が第1次合格発表より前、日体大のアスリート方式は事前相談が本番の1か月以上前です

各大学の詳しい内容は個別記事にまとめています。武蔵野美術大学/多摩美術大学/日本体育大学。

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