小論文キャンパス総合型選抜の志望理由書と小論文

志望理由書800字の構成。何を何字書くかを決めてから書く

4分で読めます

志望理由書が途中で止まるのは、文章力の問題ではなく設計の問題です。800字・1000字それぞれの字数配分と、各段落に入れるべき内容を具体的に示します。

志望理由書が途中で止まる人には、共通点があります。何を何字書くかを決めずに書き始めていることです。

800字は、思っているより短い分量です。設計せずに書くと、前半で経験を語りすぎて、肝心の「その大学で何を学ぶか」が3行で終わります。

800字の標準構成

段落 内容 字数
1 きっかけとなった具体的な場面 200字
2 そこから生まれた問い 150字
3 問いを追ううちに分かったこと・調べたこと 200字
4 だからこの大学で何を学ぶのか 200字
5 その先に何をしたいか 50字

配分の要点は2つです。

第1段落を200字に抑えること。 体験談は書きやすいので、放っておくと400字を超えます。読み手が知りたいのは体験そのものではなく、そこから何を考えたかです。

第4段落に200字を確保すること。 ここが志望理由書の本体です。ここが薄い書類は、どこの大学に出しても同じ内容になります。

各段落に何を書くか

第1段落:場面を1つだけ

複数のエピソードを並べないでください。1つの場面を、映像が浮かぶ程度の細かさで書くほうが強く働きます。

祖母が入院していた病棟で、看護師の方が点滴を交換しながら「今日は雨だから膝が痛みますね」と話しかけていた。祖母は痛みを訴えたことは一度もない。

いつ・どこで・誰が・何をしたか。この4つが入っていれば十分です。

第2段落:問いに変える

場面を書いたら、そこから生まれた疑問を明示します。

カルテに書かれていない情報を、この人はどこから得ていたのか。

ここを飛ばす人が非常に多いのですが、問いがないと第3段落以降が続きません。志望理由書は、答えを持っている人ではなく、問いを持っている人を通す書類です。

第3段落:自分で動いた形跡を書く

問いを持ったあと、何をしたか。ここが評価の中心です。

  • 本を読んだ
  • 人に聞いた
  • 現場を見に行った
  • 自分で試した

「調べました」で終わらせず、調べて何が分かったかまで書いてください。 そして分からなかったことを1つ残しておくと、第4段落に自然につながります。

第4段落:大学と接続する

ここで初めて大学名が出てきます。書き方には条件が2つあります。

条件1:募集要項の言葉と対応していること

大学が公表している「求める学生像」に、自分の経験がどう当たるかを示します。パンフレットの引き写しではなく、対応させることが重要です。

条件2:科目名・教員名だけで終わらせないこと

貴学の〇〇教授の△△研究に関心があります。

これだけでは弱いままです。その研究が、第2段落の問いにどう答えてくれるのかまで書いて初めて、志望理由になります。

第5段落:短くていい

将来像は50字で足ります。ここを長く書く受験生が多いのですが、大学が見たいのは職業計画ではなく、大学4年間で何をするかです。

1000字・1200字の場合

字数が増えたぶんは、第3段落と第4段落に配分してください。 第1段落の体験談を膨らませてはいけません。

段落 800字 1000字 1200字
1 きっかけ 200 200 220
2 問い 150 150 180
3 自分で動いたこと 200 300 380
4 大学で学ぶこと 200 300 360
5 将来 50 50 60

字数の下限に注意

指定字数の8割を下回ると、それだけで減点対象になることがあります。「800字以内」なら640字は最低ラインです。

逆に指定を超えるのは論外で、多くの大学で読まれずに落とされます。

書き終えたあとの確認

3つだけ確認してください。

  1. 第1段落が、他の受験生でも書ける内容になっていないか
  2. 第4段落が、他の大学に出しても通用する内容になっていないか
  3. 第2段落の問いと、第4段落で学ぶことが対応しているか

3が一番よく崩れます。 問いは医療者と患者の関係についてだったのに、学びたいことが最新医療技術になっている、というずれが頻繁に起きます。

まとめ

  • 書く前に、何を何字書くかを決める
  • 第1段落の体験談は200字に抑える
  • 問いを必ず明示する。飛ばすと後半が続かない
  • 第4段落に200字確保する。ここが志望理由書の本体
  • 字数が増えたら第3・第4段落に配分する
  • 問いと学びたいことが対応しているかを最後に確認する

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